2010年9月20日月曜日

ライフ・スタイリストは緑色革命を越える

会社勤めを一身上、いえ、一心上の都合で辞めて、身体ひとつ、海に飛び込むような気持ちで、飛びこんで、ドタバタ。会社勤めを一身上、いえ、一心上の都合で辞めて、身体ひとつ、海に飛び込むような気持ちで、飛びこんで、ドタバタ。世界中を旅して、恋して、政治にも、少しは首を突っ込み、なにより、魑魅魍魎とした人間世界を覗いて歩いて、20年。会社にいたら体験できなかったことをさんざんしてきて、ああ、おもしろい。

最大の収穫は「オズの魔法使い」よろしく、幸せとはなにで、どこでどんな風に潜んでいるのかを体験から学び知ったことだ。そういう私のテーマ曲は「虹の彼方へ」の落ち着くのは当然で、iPhoneにはしっかり収まっている。これほど美しい楽曲はない。

さて。お礼と言ってはなんだが、お返ししたい気持ちと伝えたい思いが虹色よろしくいっぱいで、会社設立20周年記念行事として812の夢を叶えるという身の丈を度外視した企画をぶち上げた。

と、いっても当事者に代わって、夢を叶えるわけでもなく、アドバイスするだけなので、できないことはないと、またもや海に飛び込むつもりで掲げた。

そして、これを気に「ライフ・スタイリスト」を名乗ることにした。正確には「ライフスキル・スタイリスト」と言う方が最適かもしれないが、結局は人生を変えてしまう影響力を持っているのだから、「ライフ・スタイリスト」であり、「人生スタイリスト」だ。

そんな職種はないから、自分で名乗って創るしかない。仕事は創るものだから、それでいい。
大事なことは、人の役に立つことである。人の役に立たない仕事ほどおもしろくないものはない。いま巷にある職種のほとんどは人の役に立つ仕事だが、どれほどどのように役立つのかは誰にとっても自分次第なのだろう。


政治の荒廃もひどいと思っている。それが事実かどうかは、誰が決めるのか、しかし国民のひとりとして、そう考えるのは自由だ。それにしても人心の荒廃はひどい。なによりプロフェッショナルの荒廃が目立ってひどい。教え子に襲いかかる教師、守るべき市民を襲う警官など誇りを捨てたら、ただの人を超えて、獣である。

そういうことを20年前から危惧してきた。酒を飲めばクライアント相手に叫んでいたが、どの危惧はますます現実になるばかりだ。

個人的にはこう思う。警官には警官の悩みもあるだろう。教師には教師の悩みがある。畏敬の念を持って接するのが本当だが、そんな気持ちが薄れていく。手弁当で、政治の浄化にも足を踏み入れたが、嘘つきばかりに辟易し、これは太刀打ちできないと早々にあきらめたことも影響している。

「ならず者」という石井輝夫監督、高倉健主演の古い映画がある。この映画のクライマックスに悪玉の黒幕に向かって瀕死の健さんが言う。「オレもお前も同じ悪党だ。しかし種類が違うんだよ」
そうなのだ。ボクだって、不法駐輪、駐車はする。しかしさじ加減がある。ここに止めたら迷惑する人が多いか、ほとんどないかを計算する。

しかしそんなことを全く考慮しない人が多すぎる。そしてこういう町には住みたくないと思う。住んでいる人間がそう思うのだから、旅行者が敬遠するのは当たり前だ。そんなことを放置して観光で経済をふるわせと政治家やニュースキャスターが言う。ハイヤーで移動している者に町は見えないようだ。警察に電話するとたらい回しのあげく「個人のモラルですから」で終わりだ。やる気のないゾンビのような声に「あんたも大変なんだな」と思ってしまい、やる気もうせる。

それにしても、人間の幸福を間違えている限り、人心は乱れるばかりだ。
話せば長くなるので割愛するが、昔どうしても、共感しながらも、矛盾を感じて納得できなかった「緑色革命」という一冊の本がある。いまでは矛盾を超えて、自分の脳と心と身体で納得できるようになった。思えば僕の人生は一冊の本との向かい合いだった気がする。

そしていまは悩む事はなくなった。あるのは、行動する大切さだけであり、注目すべきは行動する時のスタイルである。

スタイルで幸福になれるか、どうかが決まる。美しいスタイルのある人は幸福である。

その想いを形にしたい・・・・それがライフ・スタイリストだ。名乗るのも気恥ずかしいが、それでもなお。まあ、そういうことで手始めにドリーム812プロジェクトだ。