2015年5月23日土曜日

サカナ



ちっぼけで汚ちっぼけで汚らしい動物 雌
一体生まれてから二十年弱
生きて来たのだろうか 其の上
只 易々と泳いで行くのかしら
たったいま頂戴した言葉 其れ
一体どういう意味を持つのですか
「愛している」と云う腕の中で
只 易々と 泳いで行くのかしら
あたしが足の指五本 踵一個
不思議もなく此処にへばりつける
此のことを詳しく説明して下さいな
唇ばかりをそう見つめる前に
はっきりしないあたしの生態 雌
一体 生まれる迄歴史などが
少しでも働いたと 云えるの
只 安々と 泳くだけなら
あたしが届かない雲の彼方に
不思議も無く厳かに構える
日のことを詳しく説明してくださいな
手を取り優しくそう捕らえる前に 





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正直言うと、夢中になるのが怖い。
怖くなる前に自分を止めてしまう。
うまくいきそうになるとそれで満足する。もういいやって。
自分の内で起こった満足以上に、どんな意味があるのか、考えられなくなる。

好きになる。好きでいてくれる。
好きをイメージできるけれど、共有して進んで行くイメージができない。
本気で恋愛して、自分の気持ちがどうなるのかわからないのが怖い。

ふられるの怖いし、でもそれ以上に自分が人生に乗り出すのが怖い。
だから早めに、思い切って自分から消えてしまう。
ほかの自分のやりたいことと、恋愛を両立させる自信がないし、
楽しいとこで終わっときたいってとこある。
そんな感じで泳いでいる感じ、リアリティがないわけでなく、それがリアリティ。
あたしは水の中にしか生きて行けない。

言い訳がわりに理想を高くしている。
だけど本当はひとつ、いいところがあれば後はどうにでも許せる気がする。
だからますます怖い。
どこまでがあたしでどこからがあたしでないのか。
やっぱり、あたしは水の中にしか生きて行けない









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