2013年2月8日金曜日

いつでも夢を




昭和37年(1962年)のこと、007シリーズ第一作が公開された年です。

当時人気絶頂だった橋幸夫と日本一のアイドル女優、吉永小百合。共に歌手としてはビクターに在籍し、作曲家吉田正の秘蔵っ子。この条件で二人のデュエットが実現しない方がおかしい。

東京オリンピックも決定。日本は本格的にエンジンがかかり、急速に高度成長期に突入。
この年、8月12日には、堀江謙一氏が小型ヨット「マーメイド号」による西宮-サンフランシスコ間の太平洋単独横断航海に成功。パスポートを持たない密出国でしたが、上陸するとサンフランシスコ市長らから大歓迎を受け、偉業に対する寛大な措置で1カ月の滞在も許されたのです。

♬ 星よりひそかに 雨よりやさしく
  あの娘はいつも歌っている
  声がきこえる 淋しい胸に
  涙に濡れたこの胸に
  言っているいる お持ちなさいな
  いつでも夢を いつでも夢を
  星よりひそかに 雨よりやさしく
  あの娘はいつも歌っている 

  歩いて歩いて 悲しい夜更けも
  あの娘の声は 流れ来る
  すすり泣いてる この顔上げて
  きいてる歌の懐かしさ
  言っているいる お持ちなさいな
  いつでも夢を いつでも夢を
  歩いて歩いて 悲しい夜更けも
  あの娘の声は流れくる

  言っているいる お持ちなさいな
  いつでも夢を いつでも夢を
  はかない涙を うれしい涙に
  あの娘はかえる 歌声で
  あの娘はかえる 歌声で


誰でもが覚えやすく明るいメロディーとウルウルの歌詞。人気絶頂のデュエット「いつでも夢を」は日本人の心に響き、応援歌の役割を担ったのです。「いつでも夢を」は大ヒットし、日本中を明るくしました。

「いつでも夢を」映像はステージから。


歌のヒットを受けて、吉永小百合とコンビを組んでいた浜田光夫に橋幸夫が加わり映画化されました。

東京下町の工場地帯、ピカちゃんの愛称で呼ばれるひかるは貧しい人たちの味方として頑張る三原医院のナースだ。今日も健康診断で森田製作所を訪れたひかるは工員たちの人気者。夜間高校で机を並べる工員、勝利との仲を冷やかされている。森田製作所へ出入りする新入り運転手の留次もひかるに心を奪われる。

ある夜、定時制高校の帰り道、肩を並べて歩くひかると勝利。勝利の口ぐせが始まる。「オレはスカッとしたサラリーマンになるんだ」しかしひかるはちがう。「幸せってもっと身近に転がっているんだわ」

一方、留次は休診の日を狙ってひかるを誘うが振られてしまう。ひかるには勝利との約束があったのだ。三人の関係はどうなっていくのだろう。

「いつでも夢を」映像は映画から。

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