2012年7月13日金曜日

グリコの看板

道頓堀川、戎橋の横にグリコのネオンが設置されたのは、昭和10年、西暦1935年のことです。この看板は当時としてはびっくり仰天、33メートルの高さもさることながら、ランナーとグリコの文字が6色に変化するのに合わせて1分間に19回点滅するというゴージャスなもので、登場すぐに大阪ミナミの名物になりました。

悲しき戦争が始まり昭和18年(1943)厳しい局面を迎えると鉄材供出のために撤去されます。しかし戦後、ようやく落ち着き始め復興の勢いが出て来た昭和30年(1955)には、2代目が登場します。ネオンの下部には特設ステージが設置され、 かっての敵国から流れてきたロカビリーブームに乗ってロカビリー大会が開催され、浪花のプレスリーが大挙駆け上ったようです。

高度成長期に入った昭和38年(1963)、東京オリンピック前年には3代目が登場、12トンの水が150本のノズルから噴射され、さらに12色のランプ400個が 照らし虹を出すという噴水のついたネオン看板になりました。噴射された水は循環するといういよいよゴージャスなものでした。

1972年(昭和47年) 2月5日には4代目が掲げられ、 そして隣接するビルの改装に伴い1996年1月21日に消灯。その翌日から撤去されましたが、その後1998年(平成10年) の七夕前夜7月6日に5代目が登場し、現在に続いています。

2003年4月11日、道頓堀 グリコネオン (中央区) は、大阪市指定景観形成物に指定されました。他に同時に指定されたものは、次の・大阪市中央公会堂 (北区)、 お初天神 (露天神社、北区)、大阪城天守閣 (中央区)、 通天閣 (浪速区)、 一心寺 (天王寺区)、 住吉大社 (住吉区)など11ヶ所があります。




0 件のコメント:

コメントを投稿