フランク・シナトラ似のシェフのイラストが書かれたパッケージ。グリコのワンタッチカレーは、1960年(昭和35年)に発売されました。
チキンラーメンのヒットがあり、インスタント時代の始まりでした。家庭でも即席の商品を使い始めていました。
そこでグリコから販売されたワンタッチカレーのワンタッチが意味を持ちます。いまではどのメーカーも採用していますが、グリコのワンタッチカレーはプレート状の固形カレーをそのままなべに入れれば溶けたからです。
江崎グリコ 常備用カレー職人 (中辛) 180g×10個
グリコはカレーメーカーではありませんでしたが、味も子ども向けの甘口と大人向けの辛口の2種類を開発、簡単な調理方法で、家族みんながおいしく食べられるところが受けて、大ヒットしたのです。TVCMの映像は63年のものです。
この年、ダッコちゃんが大ブーム。アメリカでは”キング・オブ・ロックンロール”エルヴィス・プレスリーが兵役を解かれカムバック。国内では12月に石原裕次郎が女優の北原三枝さんと結婚し、大きな話題になっています。石原裕次郎は北原三枝さんとの結婚を望んでいましたが、当時は映画スター同士の結婚はタブーとされていたため会社側に反対され、1月に北原三枝と共にアメリカへ出発するという実力行使したのです。
ワンタッチカレーで培った高い技術は、現在も継承されています。当時を懐かしむ人々の期待に応えてワンタッチカレーは復刻版がグリコからネット通販されています。
現在ではプレミアム熱カレーに伝承されているようです。
20種類の食材と、じっくりと500時間かけて熟成したというスパイスを使用しているせいか、大人の味覚とこだわりを満足させられる上質なバランスがとれた深い味わいのスパイスの効いた味が特徴。値段で買うならボンカレー、味で買うならプレミアム熱カレーと決めています。
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