サウンド・オブ・ミュージック
“すべての山を登り流れを渡り
虹を追って夢を見つけなさい”
東京オリンピックの翌年、1965年の古い映画ですが見たのは最近。 第二次大戦中 のお話ということもあり、古さは全く感じません。 見終わった後にもう一度見たいと思う名作ミュージカルです。すべてが最高!劇場の大画面で見ないと製作に携わった人々に失礼だと畏敬の念を覚えました。
第二次大戦中、ナチス占領下のオーストリアを舞台にしたミュージカルです。原作はドイツ映画ですが、1959年にブロードウェイで開幕し、トニー賞のほとんどを受賞。世界中で愛されてきた名作です。
見たら多くの人々に愛される理由が分かりました。 ひとそれぞれ思いがあり、この映画のすごさは語り尽くせないほどあると思いますが、まずなによりも音楽の完璧さとロケーションとカメラワークの素晴らしさは、ゴジャース!の一言に尽きます。
そしてジュリー・アンドリュースの素晴らしさ!この人以外に考えられないと誰もが思うでしょう。オープニング、登場した途端に意味なく涙がこぼれる存在感!すべてが完璧です!子どもたちも素敵です。
「ドレミの歌」は特に有名で、なにかの機会にこの場面だけを見た人は多いと思います。それだけで見た気になっている。自分もそうでしたが、とてもとてもこの映画はそんなものではありません。なによりミュージカルというメルヘン性に反してこの物語が実話だということです。
監督はロバート・ワイズ。「ウエストサイド物語」の監督です。1920年代、動乱の中国を舞台に、アメリカ海軍の砲艦サンパブロの水兵描いた「砲艦サンパブロ」も忘れるわけにはいきません。社会問題に潜む市井の人々の姿を娯楽性に上手に包んで見せるのが上手な方です。
駄曲が一曲もありません。「エーデルワイス」「マリア」を始め全曲がスタンダードナンバーと言っても過言ではない名曲の宝庫です。
主人公マリアは1905年、オーストリアの首都・ウィーンで誕生。生後すぐに母親を亡くし、父親の手で親戚の家に預けられます。その父親もマリアが9歳のときに他界、マリアはウィーンにある全寮制の国立師範学校に入学します。師範学校の最終学年のある日、アルプスの美しい山々に囲まれて過ごしていたとき、突如として"神に仕えたい"とカトリック信仰に目覚めます。学校を出て、ザルツブルクにあるノンベルク修道院の修道女となったのは、マリアが20歳のときでした。物語はこの場所から始まります。
2月7日 、アメリカが北ベトナム爆撃開始。
2月21日 には黒人運動指導者マルコムXが暗殺されました。
2月7日 、アメリカが北ベトナム爆撃開始。
2月21日 には黒人運動指導者マルコムXが暗殺されました。
- テンプテーションズ「マイ・ガール」
- ローリング・ストーンズ「サティスファクション」
- ビートルズ「イエスタデイ」
- ボブ・ディラン「ライク・ア・ローリング・ストーン」
がヒットし、国内では植木等の「ゴマスリ行進曲」「遺憾に存じます」が人気でした。
この年、陽気なアメリカは姿を消しつつありました。暗雲漂うアメリカ、上げ潮の日本。やがてジャパンパッシングが起こる前夜だったのです。
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