2015年11月11日水曜日

「人生をやり直したい」思ったら禁止令に支配されていないかチェック










ジョニー・キャッシュの波乱の人生はどうでしたか?

父親から受けた禁止令「生きるな」が彼を苦しめました。音楽の世界で成功しましたが、実際の彼は13歳で死んでいたのも同然で、セックスと薬物に支配され続けました。そして生きるために真実の愛を求め続けました。
禁止令と生への欲求・・・死にながら生き抜いた、無意識の葛藤に苦しんだ壮絶な生涯でした。
どう感じましたか?


あなたがもし、なんらかの禁止令を受けていたら、
人生をやり直したいと思っても、禁止令に支配されて、なにをしても同じような状態になり、「うまくいかないな」と失望することになります。
負の連鎖は終わることなく、人生シナリオは最初の目的にあなたを誘導します。
禁止令は人によって内容は違うものの、同じメッセージが繰り返し送り込まれるので、同じような体験を繰り返します、ですからご自身のこれまでを振り返ると必ず発見できます。

禁止令を受けていない方の場合、「人生をやり直したい」と思うことはないでしょう。なぜならすでに自分自身を生きているからです。

つまり「人生をやり直したい」と感じるのは、自分自身を生きていないということであり、他者の思惑を生きているということなのです。

たとえば人間関係の仕方で、「人に迷惑をかけないように」「人を傷つけてはいけないよ」と気配りされると思います。

こんな気配りはルール、マナーのレベルではなんら間違っていませんが、意識の仕方で差が出てしまいます。過度に気にしてしまう場合に「禁止令」が働いている可能性があります。それを見つけ出す作業が、人生のやり直しではなく、「人生のふりかえり」なのです。
この作業は20代の人でも、10代の人でもできます。

禁止令には次のようなものがあります。

・ お前は身体が弱い。働いてはいけない
・ お前は頭が悪い。勉強してはいけない
・ お前が男であることに落胆した。男らしく振舞うな
・ 人は働くために生まれた。楽しんではいけない
・ お前には取柄がない。自分を大事な人間だと思うな
・ 泣く子は嫌いだ。自然な感情を表してはいけない
・ なにもするな。世の中は危険がいっぱいだ。
・ 異性は信用できない。愛情を求めてはいけない。

禁止令は、次のような簡単な言葉になって人の心にしみこんでいるのです。

禁止令を後押しする言葉の例
・ (母親から)のろま
・ (父親から)不器用
・ (祖母から)やせっぽち
・ (姉から)口下手
・ (兄から)泣き虫
・(幼稚園の先生から)甘えん坊
・(小学校の先生から)音痴

さらに客観的に観てふさわしくない信念のように固定化した考え方が、世の中の常識のように繰り返し伝えられます。

・異性は信用できない
・人間関係なんていい加減なものだ
・兄弟(姉妹)は他人みたいなものだ
・商売は難しい。失敗が関の山

 女の子が欲しかった親が、男児に向かって「女の子だったらねえ」というようなメッセージを多発すると、「男であってはいけない」という禁止令のもとで、性の混乱が起こることも少なくありません。

禁止令によって「行きたいけれど、行きたくない。行ったところで、私にはいいことがない。」「やりたいけれどやりたくない、どうせ失敗する。」「愛したいが愛せない。どうせ私は裏切られる」というように考える癖がついてしまうのです。

これでは意思決定ができなくなります。それが慎重という点でいい場合もありますが、デメリットになる場合の方が多いようです。禁止令が働いていてネガティブな面を選択する癖があるからです。


禁止令の背景には自己否定感、他者否定感の構えがあるため、ネガティブな面を後押しします。禁止令が働くと、真の欲求であるポジティブ面である自分を尊重した生き方が抑圧され、ネガティブな面が表面にでて他者を尊重しすぎた生き方をしてしまうので、自分の真の欲求に率直に従えなくなります。

するとますますうまくいかないことが出てきて、その失敗からまずます自己否定感が強まります。

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